病院支部36交渉現況報告

始業前情報収集など前超勤の申請方法について合意

  

20日(火)支部は例年より約2週間遅れて経営本部と36協定を合意しました。今年の合意がここまで遅れたのは以下2点の問題があったからです。1点目は大塚病院がキャリアアップポイント制度をBSCで管理していたこと。2点目は、ICカードなどで客観的に労働時間を把握するすることができないのなら、すべての職員に正しく働いた時間で前超勤も、後超勤も申請できる環境整備をいかに作るかということです。

1点目の大塚病院のキャリアアップポイント制度は、今年度のBSCから削られました。今後、大塚分会の組合員が、ポイント獲得のために時間外の研修会参加を強制されることはなくなります。

2点目は、正しく前超勤、後超勤を申請できるように全職員に、超勤問題の解説文を配布することで決着 しました。文章は、勤務時間前の情報収集も前超勤であると解説し、別紙で超勤命令簿のどこの欄に書くのかを示しています。

支部・経営本部の合意を受けて21日以降分会・院交渉が始まります。院分会合意に基づき、この日から前超勤もすべて書いてくださいと院からも、分会からも指示があるはずです。分会・院交渉に注目してください。

病院支部36交渉要求書についてはコチラ

大塚病院分会の組合員に朗報。

  

本日ついに大塚病院はキャリアアップポイント制度をBSCから外すと分会に回答して来ました。今後キャリアアップポイント制度は、完全な自主参加になり、参加強制は無くなります。ポイント獲得のためだけに時間外の研修に参加する必要はありません。

回答は以下の通り。
「BSCにおけるキャリアアップポイントの取り扱いについては、病院からの強制とならないように万全をきすため、看護部のBSC項目からは、外すこととする。」
割り増し賃金を払えという要求に対しては無回答です。

20日に交渉で明らかにさせます。

 以下紹介するのは、6月6日(火)に病院支部と病院経営本部の36協定交渉が継続協議になった際に、交渉の席で病院支部支部長の千葉が読み上げたものです。読んでいただければわかりますが、私たち病院支部の要求は労働基準法に則って労働時間を管理してくださいというささやかなものです。
 労働基準法に基づいて労働時間を管理できないなら、人を雇ったり事業を展開したりする資格はありません。なぜなら労働時間の管理は命の問題だからです。  

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病院支部まとめ発言

  

本日は残念ながら経営本部との間で合意に至ることができませんでした。しかし、病院支部は今交渉に過大な要求を持って臨んだわけではありません。支部の要求は、要求書にあるように「労働基準法を守って労働時間管理をしてください」の一言に集約されます。「労働基準法を守ってほしい」という最低限の要求でさえ経営本部と合意を得ることができなかったことを大変遺憾に思います。またこの責任の一切は経営本部にあるということをまず申し上げます。 
 具体的に折り合えなかった点が2点あります。
 まず1点目は労働時間管理の問題です。ICカードなど客観的記録媒体を使用して労働時間を確定することができないならば、すべての職員に正確に自己申告するように指導することが優唯一の解決策になります。現時点で全職員に配布される文章を私たちは具体的に提案を受けていません。これでは責任を持って合意することができません。
 2点目は大塚のキャリアアップポイント制度です。通常支部局交渉でこのような個別具体な問題を検討することはありません。しかし、BSCでキャリアアップポイント制度を管理することは業務命令で時間外の学習会に参加することになり、これに対して割増賃金が支払われないことは明確な労働基準法の違反です。現に支部には「目標にとどかなないから研修に参加するように言われた」等の具体的証言が多数寄せられています。キャリアアップポイント制度を継続するなら、BSCから外してやっていただきたいと思います。
 以上2点が今回合意に至らなかった点です。私たち病院支部は、労働基準法を守って下さいと言っているだけで譲歩の余地はありません。経営本部のみなさんが13日までにお賢明な判断をされることを願って私の発言を終わります。

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