【病院支部のチバさん・4コマ漫画】墨東病院薬剤師パワハラ・賃金未払い事件 ~事件背景~
みなさんこんにちは。病院支部のチバです。
「墨東病院薬剤師パワハラ・賃金未払い事件」 の背景には、公務員の定数・総人件費の抑制政策があり、診療報酬の改定に伴い定数増を図らなければならなかった薬剤師の数が不十分なものになりました。そして、ここ10年ほどの間に病院薬剤師の業務は大きく変化し拡大しました。
薬剤師の数は提供できるサービスの量に比例します。現場は患者や他部門からの期待に応えて新たな業務に取り組みたいのに思うように定数は増えない。これが新人看護師に年次有給休暇をとらせない等労基法を無視した管理が行われた背景です。
今回の事件の第二の背景として、歪んだ人事評価制度があります。現場管理職がただ働きを強制したのは、定数が増えない中でも超過勤務の増大を防いだ有能な管理職として評価されるからで、歪んだ人事評価制度が部下を使い潰してまで自らの評価を上げようとする管理職を生み出してしまったのです。
都立病院の現場では、公務員定数抑制ではなく職員の増員が必要です。これは都立病院が安全・安定に都民の皆さんに医療を提供するために不可欠なことです。都庁職病院支部はこの裁判を、都民の皆さんに安全・安心の医療を安定的に提供できる都立病院にするための機会として原告Aさんと共に闘います。