地方独法化はまだ決まっていないー第59回 8号2019.12.17ー
都立病院を独法化する理由は何もない
12月3日に発表された「知事による地方独立行政法人への移行表明について~本部長メッセージ~」では、地方独法化する理由を「医療スタッフの採用・配置、医療機器の整備などで様々な制約がある」ので「変化に柔軟でスピーディーに対応」するためとしてしています。都立病院のままでは年1回の採用なので、柔軟でスピーディーな医療スタッフの採用はできないのでしょうか?そんなことはありません。実は現状でも、医師・歯科医師・看護師・助産師・診療放射線技師・臨床工学技士・視能訓練士・理学療法士・作業療法士・歯科衛生士・臨床検査技師は通年採用が可能です。やろうと思えばできるのです。逆に地方独法化されれば職員は公務員ではなくなります。柔軟に採用しようと思っても看護師などの応募は減ってしまうでしょう。