年取ってもやめないような方々がいらっしゃる
人件費の制約に言及!? 答弁から逃げる小池都知事
見出しを見て、いったい何?と思った方も多いでしょう。
これは昨年11月に行われた、地独法の評価委員会での大坪由里子委員(公益社団法人東京都医師会理事)の発言です。議事録を引用するとこうです。
「長く働いて、(略)年取ってもやめないような方々がいらっしゃるというところで、その辺のところ、人件費の制約をつけるのかどうかと(略)」。
ベテラン看護師が多いと人件費がかかるので、「人件費の制約」が必要だと言っているのです。
大坪委員は都立病院のことをよくわかっていないから、このような発言をしたのでしょうか?違います。
大坪委員は独法化の目的を正確に理解しているのでこのような発言をしたのです。
3月7日、都議会でこの発言の受け止めを訊かれた小池都知事は、またしても答弁から逃げました。
そして代わりに答弁に立った西山病院経営本部長は、都立病院の職員は法人設立の時点で法人に身分移行すると意味不明な発言をしました。
「人件費の制約はない」と明言できなかったのです。
これは独法化後に、新法人の経営状態を理由に「人件費の制約」、つまりは労働条件の切り下げに余地を残したということです。
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